「国際ロマンス詐欺」と呼ばれる詐欺の手口があります。
外国に住んでいるという相手とSNSやマッチングアプリを通じて知り合いになり、親近感や恋愛感情を抱かせてお金をだまし取ったり、投資話を持ちかけてお金を騙し取ったりする手法です。
騙す手口は様々ですが、例えば、外国の医師やパイロットを装ってくることもあります。そして、SNSの投稿に対して「素敵な写真ですね」などと親近感を持たせるコメントで近づき、やりとりを重ねるうちに、「２人の将来の為に投資をしよう」、「親の遺産を受け取ってお欲しい。そのためにまずは送料を支払って欲しい」などといって、お金をだまし取ろうとします。だましの手口は様々であるため、ここに書いたものに限られません。
国際ロマンス詐欺で支払ってしまったお金については、仮に弁護士が対応したとしても全く返還されないか、返還されても極めて少額にとどまります。インターネットを通じたお金の要求には安易に応じないようにしましょう。
また、インターネットでは、国際ロマンス詐欺の解決を弁護士に依頼すれば、あたかも高額の返金を実現できるかのような広告も見受けられます。お金を取られてしまった人の中には、藁をもつかむ思いで弁護士に依頼し、高い費用を払ってしまう人もいます。
しかしながら、国際ロマンス詐欺において高額の返金を実現することは極めて困難であり、このような広告については弁護士会でも問題視され、注意が呼びかけられています。
騙された人を食い物にしようとする弁護士がいることは誠に許しがたいことですが、このような弁護士の広告にも注意をしてください。